自分探しの旅から見えてきた“景色”
人生も折り返しを迎え、世間ではアラフォーと呼ばれる歳になった自分に「本当は何がやりたいのか?」と自問自答、葛藤を抱く日々を過ごしていました。
元々、起業願望があった私は、魅力的で可能性のある事業機会を見極めるべく、それから各地を訪れました。
地元の東海地区は勿論、東京、大阪をはじめとし、東北、甲信越、四国、九州など各地を飛び回った際、東日本大震災の被災地であった東北は宮城県仙台、まだ復興の途上であった海岸線沿いの光景に遭遇しました。
2011年3月11日に発生したあの大きな震災の影響は、その後7年経った2018年1月の寒い東北の冬にもまだ色濃く残っており、復興の遅れとその災害の爪痕を目の当りにしました。
「被災地の復興は着実に進んでいる」とメディアは報じていましたがその実感は薄く、その報道とはかけ離れた現地のリアルに強い衝撃を受けたのを覚えています。
とても他人事には思えず「自分には何ができるのか!」と改めて痛感する。
これまでの価値観まで変えるようなこの体験を通して、たとえ小さくても何か一人ひとりができることから始めていきたいという思いが強くなり、起業するなら何かしらの社会貢献を組み込んだ事業スタイルをと考え始めます。